『柳の下に2匹目のどじょうはいたのでしょうか・・・』
「Around40?アラフォー?」よりずっと上の世代ですが、楽しみながら聞きとおしました。
ある世代が聞いてきたであろう曲を1枚のCDに集約する企画というのはもともとムリがありますが、このアルバムは1980年代から1990年代にかけてヒットし聞かれてきたステキな曲たちの再集合として受け取りました。
1978年発売の杏里「オリビアを聴きながら」、1981年の佐野元春「SOMEDAY」、1982年の松田聖子「赤いスイートピー」、1983年の浜田省吾「片思い」などのラインナップは、ターゲットとする「Around40?アラフォー?」世代より微妙に上の年代もカバーしているように感じました。
もっとも、このCDに収録された曲のどれもがJ-POPとして歌い継がれ聞き継がれ、そして今また懐かしくテレビに登場してきている曲達です。カラオケでもきっとかなりの回数が歌われてきたことでしょう。PRINCESS PRINCESSの「M」から今井美樹の「PIECE OF MY WISH」まで、名曲名唱の数々、じっくりと鑑賞し堪能できました。
繰り返し聴くに値する曲が少なくなってきた今日、このようなヒットした当時の世相や個人的な思い出を髣髴とさせる曲は貴重になってきました。
残念ながら21世紀に入って、時代を代表するような曲が実に少なくなっています。各人の関心が個別分散化し、音楽を部屋で聴くスピーカーから、電車や歩きながらイヤホンで聞くようにリスナーの環境の変化もあるかもしれません。音楽の聴き方が友人と一緒にから、個人で邪魔されずに、というライフスタイルの変化の影響でしょう。
20年後の「Around40?アラフォー?」はどのような曲が選ばれてくるのでしょうか。果たして皆が納得する選曲が可能でしょうか。このCDを聴きながら、時代を代表する曲たちを共有できた喜びをかみしめています。